投資に興味はあるけれど「何から始めればいいかわからない」と感じている人は少なくありません。身近な友人やニュースで「NISA」や「株式投資」といった言葉を耳にしても、自分とは縁遠いように思えることもあるでしょう。この記事では、投資初心者が第一歩を踏み出すための知識と手順を、具体例や図解を交えて解説していきます。
投資初心者は何から始めるべき?
投資とは、自分の資産を増やすためにお金を預けたり運用したりする行為です。銀行にお金を預けるのも一種の運用ですが、一般的に投資という場合は、株式や投資信託、不動産など、リスクとリターンのある資産運用を指します。ここでは投資の基本的な仕組みと、初心者が最初に押さえておきたい考え方を紹介します。
投資とは?資産運用との違い
資産運用とは、お金や資産を使って将来の収益を得る行為全般を指します。その中に「投資」も含まれています。投資は、リスクを取ってリターンを狙う点で、単なる預金や保険とは異なります。

投資のメリット・デメリット
投資の最大のメリットは、預貯金では得られないリターンが期待できる点です。ただし、元本保証がないため、価格が下がって損をするリスクもあります。
・資産を増やすチャンスがある
・インフレに強い
・少額から始められる
✔ デメリット:
・元本割れのリスクがある
・知識不足による失敗の可能性がある
・感情に流されやすい
投資によって得られる収益の種類
| 収益の種類 | 内容 |
|---|---|
| インカムゲイン | 保有中にもらえる収益(例:配当金、利子) |
| キャピタルゲイン | 売却益として得られる収益(例:株価上昇時の売却差益) |
投資で失敗しないための3つの心得
余剰資金で運用する
投資は、生活費や急な出費に備えるお金とは分けて考えるべきです。家計に影響を与えない余剰資金で行うことで、精神的にも安定して続けやすくなります。
リスクがあることを心に留めておく
投資には、価格が下がる・元本が減るといったリスクがつきものです。最初からリスクを認識しておけば、冷静に判断しやすくなります。
長期・積立・分散でリスクを抑える
時間を味方につけて長く続けること、毎月コツコツ積み立てること、複数の商品に分けて投資することでリスクを減らせます。

投資を始める前に準備すること
投資は「始める前の準備」が成功のカギを握ります。目的やリスク許容度が不明確なままでは、途中で迷ったり損失を出したりするリスクが高まります。ここでは、投資初心者が実際に運用を始める前にやっておくべき準備について、順を追って解説します。
投資の目的・目標額を明確にする
投資は「何のために」「いくら必要か」を明確にしておくとブレにくくなります。たとえば、「老後資金2,000万円を30年で準備したい」といった具体的なゴールを設定すると、必要な利回りや積立額が逆算しやすくなります。

自分のリスク許容度を把握する
リスク許容度とは、損失をどれくらい受け入れられるかの指標です。たとえば、収入が安定していて貯蓄が多ければ、多少の下落にも耐えられる可能性があります。逆に、急な出費が多い場合や、気持ちが揺れやすい場合はリスクを抑える必要があります。
無料で使えるリスク診断ツールを活用すると、自分に合った投資スタイルがわかりやすくなります(例:楽天証券「リスク許容度チェック」)。
投資に使う資金を確保する(生活費と分ける)
生活費や急な出費に備えた資金と、投資にまわすお金は必ず分けておきましょう。理想的には、半年分の生活費を確保した上で、余った資金を投資に使うのが安全です。
口座開設の手順
証券口座がなければ、そもそも投資はできません。最近ではスマートフォンだけで完結するオンライン口座開設が主流です。
証券会社を選ぶ(SBI証券・楽天証券など)
投資初心者には手数料が安く、画面操作がわかりやすいネット証券が向いています。特に、SBI証券や楽天証券は取扱商品が多く、情報も豊富なので人気があります。
| 証券会社 | 特徴 |
|---|---|
| SBI証券 | 低コスト・取扱商品数が多い・新NISA対応 |
| 楽天証券 | 楽天ポイントが使える・初心者向け画面 |
| マネックス証券 | 米国株に強い・アプリが使いやすい |
ネット証券と対面証券の違い
ネット証券は自分で操作する分、手数料が安く、初心者でも扱いやすく設計されています。対面証券は担当者と相談できる安心感はありますが、手数料が高めです。

口座種別(NISA・特定口座・一般口座)の選び方
投資用の口座には、NISA・特定口座・一般口座の3つがあります。初心者は、税金がかからないNISAを選ぶと運用効率が高まります。
投資の勉強をする(信頼できる情報源の活用)
SNSやYouTubeの情報には偏りがあることも多いため、まずは金融庁や証券会社の公式サイト、信頼できる書籍などで基礎から学ぶことが大切です。勉強を通じて、自分に合ったスタイルや投資対象を選びやすくなります。
初心者におすすめの投資方法
これから投資を始める人にとって、最初に選ぶ投資方法は非常に重要です。リスクを最小限にしつつ、続けやすい方法から始めると失敗の可能性を減らせます。このセクションでは、初心者が実践しやすい投資方法を中心に解説します。
少額投資から始める理由
いきなり大きなお金を投資にまわすと、値動きによって精神的な負担が大きくなります。まずは月1,000円〜5,000円程度の小さな金額から始めてみるのがおすすめです。
- 投資に慣れるまでの練習になる
- 仮に失敗しても損失が限定的
- 毎月の積立で習慣化しやすい

積立投資(ドルコスト平均法)の効果
積立投資は、毎月一定額を決まった日に投資する方法です。価格が高いときは少ない数量を、価格が安いときは多くの数量を自動で購入できるため、平均購入単価をならす効果があります。これを「ドルコスト平均法」と呼びます。

投資信託とは?
投資信託とは、多くの人から集めたお金を一つにまとめ、専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券に分散して運用する仕組みです。初心者でも少額から分散投資が可能なので、投資の第一歩として選ばれやすい方法です。
| 投資信託の特徴 | 株式投資との違い |
|---|---|
| 1本で複数の銘柄に分散できる | 個別株は1社のみ |
| 運用はプロが担当 | 自己判断で売買が必要 |
| 月100円から購入可能 | 1株あたり数千〜数万円必要 |
NISA(新NISA)とは?

2024年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)は、年間最大360万円までの投資で得られた利益に税金がかかりません。つみたて投資枠と成長投資枠の2種類があり、それぞれ対象となる商品や年間の投資上限額が異なります。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 非課税枠 | 年間120万円 | 年間240万円 |
| 対象商品 | 一定の条件を満たした投資信託 | 上場株式・ETFなど |
| 投資期間 | 無期限(売却→再利用可) | 同上 |
iDeCoとは?

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の資産形成を目的とした制度です。掛け金が全額所得控除されるため、節税効果が高いのが特徴です。ただし、60歳になるまで原則として引き出せないため、長期的な運用が前提となります。
- 月5,000円〜加入可能
- 所得税・住民税の軽減効果あり
- 投資信託や定期預金から選択できる
投資の始め方|実践ステップ
ここまでの内容で、投資初心者が選ぶべき方法や制度の概要が見えてきたかと思います。次のステップは、実際に投資を始める段階です。具体的にどのような手順を踏めばいいのかを、順を追ってわかりやすく解説します。
証券口座を開設する
投資を始めるためには、まず証券会社で口座を開設する必要があります。ネット証券なら、スマートフォンから本人確認書類をアップロードするだけで、最短即日で口座が開設されます。初心者にはSBI証券や楽天証券が人気です。
口座開設で悩まれている方におすすめの記事は【徹底比較】SBI証券と楽天証券はどっちがいい?手数料・ポイント・NISAで選ぶ結論

資金を入金する
口座を開設したら、投資に使うお金を入金します。銀行口座からの即時入金に対応している証券会社が多く、手数料も無料のことがほとんどです。生活費とは分けて、余裕資金を移すようにしましょう。
ポイント:生活防衛資金(3〜6か月分)は別に確保しておく
投資信託などの商品を選び購入する
入金が完了したら、実際に商品を選んで購入します。はじめての場合は、つみたてNISA対象の投資信託から選ぶのが無難です。証券会社のランキングや評価、リスク・リターンのバランスを参考にして、少額から購入してみましょう。

解約・換金の方法も知っておく
いざというときに備え、解約や換金の方法も事前に確認しておくと安心です。つみたてNISAで購入した投資信託は、売却手続きから数営業日で現金化できます。ただし、iDeCoは60歳まで引き出せません。
初心者が失敗しないためのコツとQ&A
投資初心者が直面しやすい不安や疑問を解消するためには、事前に「つまずきやすいポイント」と「対処法」を知っておくことが大切です。ここでは、よくある失敗例とその回避策、そして実際に寄せられる質問をまとめて紹介します。
投資初心者が失敗しやすいポイント
値下がりに焦って売ってしまう
価格が下がったときに不安になり、すぐに売却してしまうケースは非常に多いです。しかし、短期的な値動きは避けられません。慌てて売らず、長期的な視点を持つことで回復を待つ選択肢も見えてきます。

積立金額を頻繁に変えてしまう
積立投資は「一定額を継続すること」で効果を発揮します。気分や相場に合わせて積立金額を上下させると、ドルコスト平均法の恩恵が薄れてしまいます。無理のない金額で、ブレずに続けるのが基本です。
失敗を避けるためのコツ
一時的な値動きに惑わされない
ニュースやSNSで「株価暴落」といった見出しを目にすると、投資をやめたくなるかもしれません。ですが、過去のデータを見ると多くの金融商品は数年単位で回復しています。動じずに、積立を継続することが結果につながります。

プロに相談するのもアリ
投資に不安を感じたら、ファイナンシャルプランナー(FP)など専門家に相談するのも有効です。初回無料相談を実施している金融機関や自治体もあるので、客観的なアドバイスを受けられる環境を活用しましょう。
よくある質問(Q&A)
いくらから始められる?
多くのネット証券では、100円から投資信託を購入できます。少額から始められるため、無理のない範囲で運用の感覚をつかむことができます。
積立投資はいつ始めるのがベスト?
投資の基本は「時間を味方につける」ことです。つみたて投資は早く始めるほど、複利の効果が高まります。思い立った日がベストタイミングといえます。
株式投資と投資信託の違いは?
株式投資は1社の株を買うのに対し、投資信託は複数の株式や債券をまとめて運用します。初心者には、リスク分散がしやすい投資信託が適しています。
投資は勉強しないと危険?
まったく知識がないまま始めると、不要なリスクを抱える可能性があります。基本的な用語や制度を理解した上で、小額から実践するのがおすすめです。
まとめ
投資は正しい知識と準備が成功への鍵
投資を始めるうえで大切なのは、なんとなく始めるのではなく、基本的な仕組みと準備を理解しておくことです。投資にはリスクがある一方で、将来に向けた資産形成の強力な手段にもなります。
まずは、投資と資産運用の違いを理解し、自分のリスク許容度や目標金額を明確にしましょう。そして、証券口座の種類や投資商品に関する基礎知識を身につけてからスタートすることが、安全な一歩になります。
まずは少額から実践し、慣れることが大切
初心者にとって、最初の投資は少額から始めることが最適な選択肢です。たとえば、月1,000円〜3,000円の積立投資なら、家計の負担を抑えながら経験を積めます。
実際の投資で得た体験は、どんなに丁寧な解説よりも記憶に残ります。最初から大きな金額を投じる必要はありません。無理のない範囲で、コツコツと続けていくことがポイントです。
長期・積立・分散が資産形成の王道
成功する投資の考え方は、短期で儲けようとせず、長期的に資産を育てる姿勢です。そのための基本戦略が「長期・積立・分散」の3つです。
- 長期:時間を味方にすることで複利の力を最大化できる
- 積立:毎月一定額を投資することでリスクを分散できる
- 分散:異なる銘柄や地域に投資することで、価格変動の影響を抑えられる
これらは、世界中の金融プロも採用している王道の投資スタイルです。
この記事のまとめ表
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| Step 1 | 投資の基礎と心得を理解する |
| Step 2 | 自分の目的・リスク許容度を把握する |
| Step 3 | 少額で積立投資から始めてみる |
| Step 4 | 分散・長期視点で継続する |
| Step 5 | 定期的に振り返り、改善していく |
おわりに
私も初めは投資は、「怪しいもの」と何となくとらえていましたが、正しい知識を学び一歩踏み出す勇気があれば、あとはコツコツと続けていくだけなので意外と難しいものではないと思います。
この記事を読んでいただいた方の将来が少しでも幸せにならば幸いです。
まずは無理のない範囲から始めて、「資産形成」という新しい習慣を生活の一部に取り入れていき

